君の膵臓を食べたい 感想、レビュー 正反対の二人のかけがえのなく、愛おしい日常

住野よる「君の膵臓を食べたい」感想、レビューです。 ページ数:328P

物語の面白さ:A

文章:A

キャラの魅力:S

雰囲気、世界観、設定:B

総評:A

あらすじ

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。

そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

感想

かなり話題になってましたし、親からも良かったとおすすめされてたので、気にはなってなたんですが・・・確かにとても良かったです。

設定的には、病気で余命が残り短い、といういかにも「泣かせにくるんだろうな。」っていう割と良くみる設定で、実際「泣ける!」「感動しました!」っていうみんな言ってますし、実際、私も感動しました。

「自分とは正反対だ。」と自他共に認めあっている主人公と桜良の、互いに言ってる事はずれてたり噛み合ってなかったりして「やっぱり方向性が全然違う!」とか言い合っているのに、それでも互いに楽しそうでかけがえのないように思える日常や非日常を過ごすのですが、ここが凄く良かったです。

性格や考え方が正反対だからこそ、同じ時間を過ごして自分一人では見えてこない見えてきたりする事も、確かにあるのかもしれないなとこの二人のを見ていて思いました。

振り返ってみると、二人は異性としても好き合っていたんだろうな、とは思うのですが、敢えて「好きだ。」とか彼女とか彼氏とか付き合うとかそういう関係にならずに、言葉には上手くできない特別な関係の二人っていう感じも良かったです。

文章は癖もなくとても読み易かったですし、話の内容的には文章的にもゴリゴリ泣かせに来るような感じかと思いましたが、ほどよく淡々としてたのが私的には良かったですね。

設定的には重い内容の話のはずなのですが、ヒロインの桜良の人柄も大きいと思いますが、読んでいて重苦しさはほとんどありませんでしたし、読後感も爽やかなものでした。(もちろん、シリアスになるシーンはありますが。)

キャラ

主に主人公の「僕」と膵臓の病気で余命が短い山内さんの話しですが、この二人が互いに「自分とは反対の人間」と言っているのですが、そんな正反対の2人の日常は読んでてとても面白かったです。

私自身なかなかのぼっちである自覚がありますが、主人公はさらにレベルの高いぼっちで友達がいなくて、1人でいる事に引け目がなく、むしろ自分がしたくてそうしているという、すがすがしさすらあってもはやかっこよくすらあります。

また、言う事、考える事になかなかに独自でありながら説得力のある思考を持っているところも面白かったです。

ぼっちでありながら、妙にコミュニケーション能力が高かったり、独自の確固たる考え方を持っているところとか「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の主人公、比企谷八幡に少し通じるところがあるかもしれません。

ヒロインの桜良は、主人公とは正反対で、明るい、前向きで外交的な人間で、クラスの人気者な子です。

「うわははっ!」と彼女は良く笑うのですが、屈託もなく豪快に大きな口を開けて満面の笑みを浮かべている様が浮かぶ、読んでて非常に気持ちの良い女の子です。

ヒロインの桜良の台詞なんかからは、生きている人間にとって不変のテーマである生死について考えさせられるものがありましたし、見習わないといけないなと思う事も多数ありました。

特に、彼女の「今の自分というのは、運命でも偶然でもなく、自分自身が選んできた結果だ。」っていう考え方。運命とかそういうのがあるかどうかは置いておいて、こう考えて生きていく事こそが、「あの時、ああいておけばよかった。。。」とか後悔を愚痴る事のない、本当に悔いのない人生に繋がっていくのは間違いないと私も思います。

主人公も、彼女の前向きで明るい人間性に触れながら変わっていくのですが、「そりゃ、こんな子と接すればぼっちでも変わるよなあ。」って納得できるほどに魅力的な女の子でした。

総評

評判に違わず、泣ける感動する物語であるのも確かですが、私的には主人公とヒロインの桜良が非常に魅力的で2人のやりとりが読んでて本当に面白い、愛おしかったです。

映画化もされ、今度はアニメ化もするらしいので、アニメは見たいですね。

まだ読んでない方、病気で余命が短いという設定から重そうな感じや独特なタイトルからとっつきづらく思う方もいるかもしれませんが、非常に読みやすい作品ですので、気軽に読んでみると良いと思います。

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
  • 住野 よる
  • 価格   ¥ 1,050
  • 販売者 銀行業務検定は荷物番号付き翌日出荷_書房みなと
クリックして今すぐチェック

住野よる「君の膵臓を食べたい」名言集です。 僕 名言 「人に興味を持たないから、人からも興味を持...
スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク