モンテ・クリスト伯 感想、レビュー こんな壮大で劇的な人生見た事ない

アレクサンドル・デュマ・ペール「モンテ・クリスト伯」感想、レビューです。
ページ数、上巻:393、中巻:378、下巻:413P

物語の面白さ:S

文章:B

キャラの魅力:A

雰囲気、世界観、設定:S

総評:A

あらすじ

新しい船長として将来を期待される青年エドモン・ダンテスは、披露宴の席上で突然逮捕され、投獄される

囚人の神父の導きで教養を身につけたダンテスは、脱獄しモンテ・クリスト伯と名乗り復讐を開始する…。

感想

復讐劇として、非常に有名な作品で、前から気になっていたので読んで見ましたが、エドモン・ダンテスという青年(後のモンテ・クリスト伯爵)の劇的な人生が描かれています。

無実の罪で捕まり14年の歳月の後、脱獄し、自分を幸福から不幸のどん底に陥れた3人の男への復讐を誓うダンテス。

そこまで至る過程、手段、それぞれが全て劇的で、読んでる方にも熱が伝わってきます。

特に脱獄から巨万の富を手に入れるところまでのシーンはまさしく劇的な人生と言うしかなく、その凄さに圧倒されました。

脱獄後、別人と言っていい程に変わり果てた彼は3人に対する緻密で容赦の無い復讐を冷徹に遂げていきます。

ただ、本作は「悪人に正義の鉄槌を下す!」的な読んでてスカッとするような勧善懲悪な作品ではなく、その復讐の一つ一つに深い悲しみが伴っているので、しんみりとしてしまうような復讐劇です。

復讐される3人はそれぞれ違う末路を辿るのですが、そのうちの一人は復讐した伯爵本人も言ってますが、流石にやり過ぎたと思うほどに人生滅茶苦茶にされるんで、発端は自分とはいえ、何とも不憫でした。(しかも読んでると分かるんですが、3人の中では一番まともで共感もできるからなおさらでした。)

壮大な復讐劇として有名な本作ですが、本作を通じて一番思ったのは、最後の方で出てくる言葉に

「待つこと、そうして希望をもつこと」

というのがありますが、伯爵は仕事での成功、最愛の人との婚約という、幸せの絶頂から、無実の罪で14年間投獄されるという、不幸のどん底に落とされ、常軌を逸してもなんらおかしくはない時間投獄されても、自らの意志と行動で自由を手に入れました。

「これ以上の不幸なんてこと世にあるのか?」

と思えるぐらい、現在に絶望したとしても、伯爵の人生と、この言葉を思い出せば、なんだか希望を持てるんじゃないかと思います。伯爵が体験した希望と絶望に比べれば自分の中のカスみたないもんだなって思えそうです。

昔の本の翻訳だからか、若干、今誰が喋ってるのかとかわかりにくい所もありますが、評判通りに一気にどっぷりハマってしまう面白さと、しんみりとした哀愁のある作品でした。

キャラ

誰が魅力的かと言えば、何と言っても、物語の主人公であるモンテクリスト伯爵で、特に復讐の鬼と化した脱獄後の、多大な富、知識、教養を手にした彼の振る舞いは、周りの人物が注目し、好意や興味を持たざる得ない雰囲気は非常にかっこいいです。

今度アニメの方も見てみたいですね。中田譲治さん演じる伯爵見てみたいです。

やはりすべてが伯爵を中心といってもいいので、あんまり伯爵以外に印象に残るキャラいっていないんですが、悪事を働くヤツが一杯出てきますが、根っからのクソ野郎と、良心はあるんだけどちょっと魔が差して、ってレベルのやつがいますので、前者の方はともかく、後者の方のやつがあまりにもズタボロにされてしまう様はちょっと悲しくもなりますね。

総評

名著と言われるだけあって、評判に違わない面白さでした。伯爵の劇的で壮大な人生、読んでない方はぜ読んでみてください。

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小説だと、↑の上、中、下の文庫と1~7巻に分かれるやつがあるんですが、私は最初1~7巻に分かれてる方を読んでたんですが、こっちの方はよりよみづらくて、文庫版の方がまだ読み易かったので、途中からそっちにしました。ダイジェスト版なので、細かい省いてるところもあると思いますが、私はこっちで十分面白かったです。

アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」名言集です。 エドモン・ダンテス(モンテ・クリスト伯爵) 名言 ...
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