ナミヤ雑貨店の奇蹟 感想、レビュー 思いがけないところで「人の縁」ってのは繋がったりするのかも

東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」感想、レビューす。 ページ数:413

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物語の面白さ:B

文章:B

キャラの魅力:B

雰囲気、世界観、設定:A

総評:B

あらすじ

悩み相談、未来を知ってる私にお任せください。

少年3人が忍び込んだ廃屋。

そこは過去と未来が手紙でつながる不思議な雑貨店だった。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。

そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。

時空を超えて過去から投函されたのか?

3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……。

次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。

悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?

感想

東野圭吾さんと言えば、「殺人事件」「ミステリー」って印象が強いんですが、これ読み始めて「ああ、そういえば『手紙』とかヒューマンドラマとかも書いたりするんだな。」って思い出しました。

これはファンタジー要素もあるヒューマンドラマでしたね。

中学時代に『手紙』は読んで感動した覚えはあるんですが、今作はそうでもなかったって、っていうのが正直な所です。

やはり東野さんの文章は読みやすいしスラスラ読める事は確かんなんですが、ジャンルも違うので仕方無い所もあるのかもしれませんが、東野さんの他の今まで読んできたミステリ系の作品と比べると「ヤバい!続き気になる!」と夢中でページをめくりたくさせるような魅力が薄いと感じました。実際、中盤でちょっと飽きかけました。

オムニバス形式みたいな感じでそれぞれが違う場所、時間の話なんだけど、どんどんそれぞれの点と点が線で繋がっていって、「思いもよらない所で人と人との縁はある。」っていう所はロマンがあってなんかいいなとは思いましたが、それ以外は物語については特筆する事はあんま思いつきません。

東野さんだけあって綺麗にまとまってるし、つまらなかったという訳でもないんですけどね。

私は一定以上、面白い作品を終えた後は「はー。。。」と軽い放心状態になって、物語とかキャラについて想いを馳せたりするんですが、本作についてはそれがなかったですね。「うん、そうか。」って感じでした。

キャラ

ほぼ全員、人並み以上に不幸な方々です。

別にその設定は良いんですけど、最初に出てくる3人組は「俺不幸だし、仕方ないし」みたいな感じでその現状に甘えてて、不幸だったけど、頑張って結果だしましたって人なんかもその過程なんかは「何十年、マジで頑張りました。」みたいに回想でめっちゃあっさり書かれてたりしてるので、「あ、そうなんだ。」としか思えないのは残念でした。

作中でキャラが何か成し遂げた時に、読んでる側も「ああ、こいつは本当に頑張ったんだなぁ。」って思わせてくれるぐらいの過程は描いて欲しいなと思いました。

「〇〇は本当に努力しました。」

って結果だけ言われても「あ、そう。」としか言えないです。

過程が全く書かれてない訳でもないんですが、ちょっとあっさりさっぱりし過ぎているからそう感じるのかもしれません。例えば憎悪とか怒りとか嫉妬とか、そういうドロドロしたのでもいいので激情とかもっと欲しかったですね。

後、これはもしかしたらキャラがっていうよりは東野さんの価値観なのかもしれませんが、事あるごとに「ちゃんと安定した仕事について、いい人と結婚して・・・」みたいな生き方が素晴らしいとか、「人並みの幸福」をやたら推してきたり、「社会を舐めるな。社会は厳しいんだぞ。」的な説教も言いすぎ(お前が言うのかよ?って奴も言ったりするので)で若干うっとおしかったです。

言ってしまえばみんなそうに違いないと思うんですけど、なんか全員、そのキャラだけが持つ面白さとか怖さとかおかしさとか、何でもいんですけど、何もなくて、物語に必要なだけの駒みたいな印象があります。

だからか、印象に残ってるキャラは特にいないです。

総評

全くつまらない訳でもなかったんですが、先に書いたようにあっさりさっぱりし過ぎで、何か残るものというのがないのは残念でした。単に合わなかったのかもしれません。

東野圭吾さんなので、やはり読みやすいので、ファンの方は読んでみてもいいかもしれません。

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東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」名言集です。 浪矢雄治 名言 「人の心の声は、決し...
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